30代半ばで初めて転職した話と役に立った3つのこと
転職なんて考えたことない。そんな人にこそ読んでほしいです。
昨年、30代半ばにして人生初の転職をしました。それまでの仕事も嫌いではなかったのですが、今後のことも考えて、転職という選択肢も持つようになりました。転職をした今、ふりかえってみると役に立ったなという考え方を紹介したいと思います。
1 自分の強みについて考える「ストレングスファインダー」
ストレングスファインダーとは自分の「強み」について知るるというものです。人にはそれぞれ得意とする才能があってそれを知ることで、自分のより得意なことに集中することがでるわけです。
ストレングスファインダー®は、アメリカの世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社が「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という考え方に基づき開発したツールです。Webサイト上で177個の質問に答えていくことで、自分の強みを知ることができます。
ストレングスラボ https://strengths-labo.com/
このテストは本を買うことでついてくるコードを入力しても出来ますし、直接ギャラップ社のホームページから申し込んでテストをすることも出来ます。
ぼくの場合、TOP5は
1位 学習欲
2位 着想
3位 成長促進
4位 収集心
5位 個別化
という資質でした。これだけを見ても「なんじゃそりゃ?」って感じですよね。簡単に解説すると
学習欲:勉強するのが好き。しかも資格を取るとかではなく勉強そのものが好き。
着想:何かを思いつくことが嬉しい。しかもなんにも関係ない2つのことが結びつくと凄く嬉しい
成長促進:ほかの人の成長の手助けができていると実感できると嬉しい
収集心:モノや情報をすぐに集めたくなる、たくさん集めると嬉しい
個別化:みんな人それぞれなので、それぞれに合わせた対応ができると嬉しい
ということなんですね。
ぼくがストレングスファインダーの本を読んで面白かったのは
「上位にある資質を使っている時は満足度が高い」
ということです。なので、仕事もなるべく上位の資質を生かせるような仕事のしかたをすると、満足度が高いんじゃないかと思ったわけです。
ぼくの場合この5つをまとめて考えてみると
「自分が集めた情報や勉強したことをいろいろと組み合わせて、その人にあった形で提供することによって、相手が成長してくれること」
っていうのできたら、めっちゃいいわけですよ!考えただけでワクワクします。
もしかしたら読んでいる方の中には全然共感できない人もいるかもしれません。でも、それは正しい感覚なんですよ。あなたのTOP5とぼくのTOP5は違うはずですから。逆にTOP5が似ている場合は共感してもらえるポイントもあるかもしれないです。
で、仕事の内容を振り返った時にこのワクワクするような働き方が今後もできるかと考えたら、ちょっと疑問があったわけです。
そうしたら転職するというのもアリなんじゃないかと。
2 なにはともあれ、転職サイトに登録してみる
とはいえ、特にコネがあるわけでもなかったんで、まずは転職サイトに登録してみました。 2−3社登録したと思います。
転職サイトに登録するのオススメです。自分の履歴書とか職務経歴書なんかを作らないといけなかったりもするのでちょっと手間だったりしますけどね。
でも、その分自分の仕事の内容や自分自身についての棚卸しをするいい機会になりました。自分がどんな仕事をしてきて、これからどんなことをしていきたいのか。きちんと言葉にしないといけないので明確になります。
登録するとエージェントの人と面接したりするのでそれもまたいいです。自分が書いたことを今度は話すわけですが、このときに文章化があいまいだったことはやっぱりうまく話せなかったりして、また考え直すきっかけになったりします。
エージェントと面接すると、何社か紹介してくれて書類審査や面接に進むわけです。それぞれの面接受けるのはもっと手間だったりします。
実際にその会社まで行かないといけないですし、相手はどういう人かわからないけど、こっちはとりあえず全力でアピールする準備をしていかないといけないし。
なんか好きかどうかもわからない人に全力で告白する感じです。
で、告白したからには「ちょっとあの会社イマイチだったかもなー」と思ってたとしても、不採用になってフラれちゃうとやっぱりちょっとダメージを受けるわけですよ。
「あいつにはオレの良さがわからないんだー!」とか思って自分で自分を慰めたりしますが(笑)
3 仕事における自分の優先順位はなんなのかをきちんと決める
それでも、どこが悪かったのか、なんで不採用だったのかって考えてみたりもするんですね。自分のどこがウケなかったのか。それが見えてくると、次にこう思うんですよ。「そのウケなかった部分を次は出すのか?隠すのか?」
これについて考えることがものすごーーく重要なんです。
仕事について考える時には4つの要素があって。
どれだけの収入が貰えるかというお金の要素、どれだけ会社に拘束されるのかという時間の要素、そこで働くことで得られるスキルや人脈といった経験の要素、それから、その会社で働くことによって得られるステータスの要素。
この、お金、時間、経験、ステータスの4つの要素の優先順位をどうつけるかによって自分がどういう会社で働きたいかということが見えてくると思うんです。
例えば、ステータスの優先順位が高ければ、誰もが知っているような大企業になるでしょうし、
経験の優先順位が高ければ、一般企業ではなく、もしかしたらNPO法人のような所になるかもしれないです。
転職サイトに登録すると、いろんな企業の情報がメールで飛んできますし、エージェントもいろんな会社を紹介してくれたりします。
そうすると、自分がどんな仕事がしたいのかよくわからなくなってしまったりするんですよね。迷子になっちゃう。
でも、それぞれの要素についてどこまで妥協できるのか、例えば、年収で譲れないラインはどこなのかということを決めておけば、それ以下のところは自動的に検討外になります。
そうやって、自分の強みはなんなのか?仕事における優先順位はなんなのか?そういうことに対して走りながら考えることで少しずつ答えが見えてきて、最終的に転職しちゃったというのがぼくの経験談です。
とりあえず、転職するかどうかは別としても登録するといろんな情報が入ってきますよ。
毎日、職場で同じ人とだけ顔を合わせていると、どうしても同じような情報しか入ってこなくて視野が狭まりがちになってしまいます。
前に読んだ山崎元さんの本には、会社以外の人との付き合いが1/3にならないようにしていたという話がありました。当たり前ですが自分の会社のことしか知らなければ、今の状況がどうなのかを判断することは難しいですよね。比較することが出来て初めて良いとか悪いとかわかるわけですから。
すぐに転職する気はなくても転職エージェントに登録しておくといい、とおすすめするのは他の会社の情報が入ってくるからです。
面接を受けに行けば、他の会社の雰囲気を知ることもできます。そうやって、他の情報に触れることで自分の今いる環境を客観的にみることができると思います。
転職サイトに登録する、ということ自体がなんとなく自分がやましいことをしているような感じがしちゃったりしますが、登録してみるとかえって自分の会社のいい所にも気付けたりするのでいいと思いますよ。
転職のプロに相談できる転職サイト DODA
ストレングスファインダーの本(診断コード付き)
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
- 作者: マーカスバッキンガム,ドナルド・O.クリフトン,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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