STEMとPerfumeとチームラボ。
“STEM”って聞いたことありますか?
STEM教育(ステムきょういく)とは国際的に用いられている教育分野である。STEMは「Science, Technology, Engineering and Mathematics」から取られた頭文字語で、すなわち科学[1]・技術・工学・数学の学問領域を一括して扱うものである[2]。高等教育から初等教育・義務教育までの広い範囲に適用される。
引用:Wikipedia
鈴木教授、ホリエモンとの対談が面白い
IoTとかブロックチェーンとかよくわからない新しい技術に関する言葉がありますが、そういうのにちゃんとついていくにはSTEMは必須ですよ〜、って話です。本文が面白いのももちろんですが、東大・慶応の鈴木寛教授とホリエモンこと堀江貴文さんとの対談がそれぞれ載っているのですが、これが特に面白いです。本文が難しくてよくわからないという人はこの二人との対談から読むとわかりやすくなるかもしれないです。というかこの本はたぶんこの対談を元に作られている部分が結構あると思うのでけっこう理解に役立つと思います。
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: 新書
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今、イケてる会社はみんなSTEMがベースになっている
世の中ではインターネットが先端テクノロジーからもはや日常になりつつあります。ネットなしでは新しいサービスは考えられない時代になってきています。あとはAI、人工知能もそうですね。
例えば、投資もAI任せになりつつあります。
あとはAmazonGOなんかもそうですね。商品それぞれに電子タグがついていて手にしたら自分のAmazonのアカウントと連携してお店を出る時に自動的に支払われるわけです。
Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology
そもそもスマートフォン自体がGPSやジャイロセンサー、気圧センサーなどといったセンサーの集合体みたいなものですよね。そういった「なんでそうなっているのか?」ということに対してSTEMの知識が全く無い場合、もはやiPhoneはブラックボックスでしかないわけです。でも知識があればある程度の検討はつくようになれるからSTEM大事、っていうか今、優秀な子どもたち、本の中では都立日比谷高校の生徒のが遺伝子組換えの実験をしている例がでてきますが、もうすでにSTEMが重要なんて当たり前ですよ〜、っていうのが成毛眞さんの伝えたいことの一つなんじゃないかと思います。
もっと大事なのはSTEMじゃなくて「STEAM」
で、よーーーく本のタイトルを見て下さい。STEMじゃなくて「STE “A” M」になってるんですよ。この「A」は何なのかというと、Artつまり芸術なんだそうです。
つまりテクノロジーをわかりにくいままにするのではなくて、いかに伝えるという表現として使うか、ということですね。僕が大好きなやつです。
例えばこんなのとか
LED10万個で宇宙表現 チームラボ制作のデジタルアート展始まる
こんなのとか、
年末の紅白に出ていたperfumeの演出もすごかったですね。
https://togetter.com/li/1065565
こういうのを見た時に、「すごいっ!」ってなりますよね?
いろんな技術を開発したり、新しい商品をつくったりするのはとても大切ですが、それがほかの人に伝わらないければ意味がない。そのためにも「A」が大切になってくると。
全てのアイデアは組み合わせでできている
アイデアについて書かれた「アイデアの作り方」という有名な本がありますが、この本では「アイデアというのは全て既存のものも組み合わせである」あります。
つまり、どんなに革新的な技術を使っているように見えてももとを辿ればそれはまったく一般的な技術であって、それをどうやって組み合わせたかが重要なんだということです。
落合陽一さんは「現代の魔法使い」と言われていますが、その魔法はゼロからつくられたものではなくて、ほかの人が思いつかない魔法のような組み合わせでつくられている、ということが言えます。
ただ、そんな魔法のような組み合わせを思いつくには、その要素をたくさん知っていなければいけません。とくにこういった技術の分野においてはそうだと思います。
ジャンルを超えた組み合わせをすれば、あなたにも魔法が作れるかもしれない
そういうアイデアを作り出す時に、組み合わせの要素として「STEAM」があれば可能性がめちゃくちゃ広がるわけです。それも全然関係ないものと組み合わせたらよりいいかもしれない。
例えば、お菓子や料理と組み合わせるとか、美容と組み合わせるとか。あんまし上手く思いつかないですけど。もし、あなたの仕事が伝統的でルーティンであるほど、技術革新の可能性は高いかもしれないですね。