食べ方に革命が起きる2つの魔法とは?
ダイエットに失敗するは「太る努力」をしているから
万年ダイエット中なのですが、なかなかうまく行きません。1年位前に糖質制限をして少し痩せたのですが、制限するのを辞めたらもとに戻りました。こうやって言葉にするとあまりにも当たり前すぎて恥ずかしいですが…。
とにかく、習慣なんです。それは分かってるんです。今現在は170cmで100kgくらいあるわけですが、この体型を維持するための「太る努力」を勝手にしているんですよ。
好きな食べ物はラーメンやとんかつ、肉なわけですから、そりゃ太りやすいんです。
日暮里 馬賊の担々麺美味しいです。
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13003513/
太りやすい習慣を減らせばやせる…はず。
あと、いっつも直そうと思っていてなかなかなおらないものに「早食い」があります。
たくさん噛まないとって思って食事を口に入れてもぐもぐするのですが、ついつい早く飲み込んでしまうんです。頑張って何口かは続くんですが、何回かすると忘れてるんですよねー。他に気がいったり、会話していたりすると、ついつい油断して飲み込んでしまうんです。
あとは、一口が大きいというのも良くないなー、と思いつつ辞められないんですよね。口いっぱいに頬張った方が美味しいじゃないですか。炭火でじゅうじゅう焼いたカルビにタレをつけて、白米の上ででワンバウンドさせて、口に入れる…一口噛むと、くちのなかに肉汁がジュワ〜ッと広がって、さらにそこに、白米をかっこんで頬張る…。
想像しただけでも、めっちゃ幸福感がありますね。
重要なのは手法ではなくて、自分の中の問題
でも、そんなことをしていたのではいつまでたっても痩せられないわけです。そう思っていた矢先に読んだのがこの本でした。
タイトルが若干怪しいですが、論理的で分かりやすかったです。 それもそのはず、著者の松尾伊津香さんは延べ1,000人以上の方にパーソナルダイエットトレーナとして、ダイエットを指南してきたのです。さらにこの人の言うことが信用できると思ったのがこの部分。
私がカウンセリングで行うことは、お客様の現状を聞いて、ライフスタイル・環境・嗜好・好みを把握し、お客様のダイエット段階を見分け、ミスマッチを防ぎます。 そのためすべてのダイエット法を否定しません。
重要なのは手法ではなくて、その人の中にある問題、ということにとても共感しました。
それで、どうやって魔法を使うのか?
僕がこの本から学んだ魔法はこの2つです。
・食べ物を舌先にあてる
・食べたものの重さを胃で感じる
これだけで何が変わるの?って感じしますよね?どこが魔法なんだ?っていう。なので、もう少し解説してみますね。
食べ物を舌先にあてる
まず、これがかなりヒットしました。食べ物を舌先にあてるだけで、咀嚼回数が増えて、しかも食事が美味しくなるんです。咀嚼回数が増えるのは、舌先にあてようとすると舌が前歯の方まで伸びます。そうすると自然と飲み込みづらくなるんです。
逆に今までの僕は舌が伸びていなかったので、言ってみれば飲み込みやすい状態だったんです。
そして、なんでかということは詳しくはわからないのですが、舌先にあてることでこれまでよりも味が濃くなるんです。感覚的には1.5倍くらいで風味が強くなります。
この風味が強くなる、つまり食事が美味しくなる感じが食事の満足感を高めてくれます。そしてさらに咀嚼回数が増えるということとの相乗効果で、いつもよりも少ない量で満腹感というか満足感が得られます。
食べたものの重さを胃で感じる
そして、もう一つの魔法です。どんなに美味しくて咀嚼回数が増えて満足感が上がったとしても、体にはどうしても構造的に満腹感までに時間がかかります。それは食べてから、満腹を感じるまでの時差です。人は食べてから満腹感を感じるまでに20分の時差があると言われていますがその原因はホルモンにあるそうです。
20分という時間差は、空腹ホルモン(グレリン)と満腹ホルモン(レプチン)が別の場所から出ていることから起こります。空腹ホルモンはダイレクトに「胃」から分泌されるのに対し、満腹ホルモンのほうは「脂肪細胞」から発せられます。
つまり、胃に食べ物が入って、それが消化され脂肪細胞まで届いて、やっと体が「あっ、もう満腹だ!」って気づくわけです。その時差が20分。これはいかんともしがたい、人間の体の構造上の問題です。これはどーにもこーにもならないわけです。
しかし、松尾さんオススメの対処法があります。それは満腹ホルモンに頼るのではなく「胃で満腹感を得られる食べ方」をするということです。その食べ方で大切なのは「温度」と「重さ」です。この2つを上手く使って、胃で満腹感を感じられるように感覚を研ぎすませていくのです。
・冷たいものより温かいもの
・軽いパンよりも、重いごはん。
というような感じで食べ物を選ぶこと、そして、どうやって胃と対話をするか、ということになります。
ひとくち食べたら胃の声を聴く
ひとくち食べたらすぐに次のひとくちを入れるのではなく、必ず胃の中に食べ物が入っていく感覚を確認すること。これをすることで、脂肪細胞からのホルモン分泌を待つこと無く、胃で満腹感を感じることができるようになるのです。
ひとくちずつ確認する。すぐに次のひとくちを入れない。
実際にやってみるとわかる3つのこと
この2つの魔法を紹介しているので、なんとなく理解していただける思いますが、自分の食べ方が変わっていくのがわかります。効果てきめんです。
まず、何と言ってもご飯が美味しくなります。これはかなりの収穫でした。これまでは食べることそのものが言ってみれば快感だったわけです。口の中に頬張って、あまり噛まずに喉越しをたのしむ。そんな食生活だったわけです。
でも、この舌先の食べ方はご飯が美味しく感じるので、この食べ方をすることが快感につながるのです。
つぎに一口が小さくなります。頬張ってしまうとうまく舌先にあてることができなくなってしまいます。なので自然と一口がちいさくなるのです。一口あたりの大きさは減って、咀嚼回数は増えているのでその差はかなりあります。
最後に肯定感です。自分が健康的な食生活に向かっているという感じがします。この食べ方をマスターすれば健康的な生活習慣を身につけて、小手先だけではないダイエットができるはずと思うことが出来ます。
終わりに
この本にはその他にも、様々なダイエット方法への考察やダイエットをする上での注意点などもあり、参考になることがありました。
この本のおかげで久々に「ダイエットをしてみようスイッチ」がONになったので、少しいろいろと試しながら、悪しき習慣を減らし、良い習慣を増やしていきたいと思います。