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確定拠出年金は利回り20%の投資法

 今年から新しい年金制度が始まりました。「個人型確定拠出年金」です。正確にはこの制度は以前からあったのですが、2017年1月から“ほぼ誰でも”加入できるようになったのです。

iDeCoという愛称が付いているのですが、その個人型確定拠出年金を利用すると、なんと

利回りが20%

つまり、100万円投資したら120万円になるわけですよ!奥さん!

…すいません、取り乱しました。そんな取り乱してしまうくらいのうまい話があるわけないでしょ、って思って読んでみたわけです。

 

誰も教えてくれなかった! 「確定拠出年金」利回り20%の投資法

誰も教えてくれなかった! 「確定拠出年金」利回り20%の投資法

 

 

わりと単純な話でした。それは「所得控除」されるからです。

所得控除。「そんなこと知ってるよ」って人もいるでしょうし、知ったかぶりで「あー、所得控除ね」って言ってしまってる人もいるでしょうし、ショートクコージョ、って何となく聖徳太子の仲間かな?って思っている人もいると思います。

大雑把位にうと、控除というのは会社でいうところの「経費」です。所得控除には配偶者控除、扶養控除、生命保険料控除など色んなものがありますが、生きていくにあたって「それは必要なものだから給料(=所得)から引いて考えましょう。という考え方ですね。

奥さんが主婦であったり子供がいたりすれば、それだけお金がかかりますから、その分税金は安くしましょう、ああ、でも個人的にいくらとか申請されてもキリがないから、こっち(国)で金額は決めさせてもらいますね。《配偶者控除》《扶養控除》

生きていたらもしもの時の不安もありますし、本当に万が一のことがあったら家族は大変ですよね、そのための備えをするなんて素晴らしい!応援します!あと、生命保険会社の圧力も無視できないのでこういう制度も作っておきます。《生命保険料控除》

そんな風に(こんなに軽くないですが)決められたのが様々な所得控除なわけです。

所得税や住民税というのは支払われた給料からいろんな控除がされた後の金額によって決まるので、この控除をいかに上手く使うかが会社員にとっては大切なんです。

利回り20%のカラクリはこうだ!

所得控除を色々考えるのが面倒なので、年収400万円の独身の人の場合(社会保険なども一切なし)で考えてみたいと思います。給与所得控除(説明は割愛)があるので課税所得は266万円になります。所得税の速算表によるとこの人の所得税は168,500円となります。また、住民税は約10%として266,000円です。両方足すと434,500円

ここで、毎月1万円を確定拠出年金として支払ったとします。そうすると年間で12万円になり、その分が所得控除されます。

そうすると、266万円-12万円=254万円

課税所得が変わってますので、所得税、住民税の金額がそれぞれ変わります。

所得税 156,500円 住民税 254,000円

双方合計すると、410,500円となるわけです。そうすると税金が24,000円安くなったことになります。年間12万円支払って、24,000円の支出が減るわけですから、利回り20%となるわけですね。(計算合っててよかったー)

 

というわけで、これが「利回り20%のカラクリ」でした。純粋な投資の利回りについてはまったく関係ないわけです。

一番の支出は税金

よく3大支出と言って、住宅、保険、教育が挙げられたりしますが、実は社会保障や消費税も含めた税金など国に対して支払っている支出が一番多いわけです。その人の収入にもよりますが、収入に対する支出としての税金が占める割合は少なくないです。

なので、その税金を減らす方法を考えるという観点を持つのはとても大切なことだと思いました。そしてその方法として「個人型確定拠出年金」を使うのはとても有効であると言えます。

ただ、本の中でも触れられていますが、住宅ローン控除や様々な所得控除がある人は所得税をあまり支払っていない場合もありますので、よくよくご自分の所得税額をご確認下さい。

 

誰も教えてくれなかった! 「確定拠出年金」利回り20%の投資法

誰も教えてくれなかった! 「確定拠出年金」利回り20%の投資法