へうげものという名作
一座建立
お客さまを招く時には、できる限りのことをしてあげようと工夫します。 簡単なようで意外と難しく奥の深いことですが、これにより招いた者(亭主)と招かれた客の心が通い合い、 気持ちのよい状態が生まれます。このことを一座建立(いちざこんりゅう)と言い、茶道ではとても大切にします。
ー裏千家ホームページより
いやー、久しぶりに熱中して読みふけってしまいました。
戦国時代と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康であり、茶道と言えば千利休が思い浮かべるのではないかと思います。
この「へうげもの」の主人公は「古田織部」という人物です。もしかしたら有名なのかもしれませんが、僕はこの漫画で初めて知りました。
へうげもの1巻より
茶道もお茶を全部飲んだらダメっていうのと、「結構なお点前で」といって茶碗をくるくる回して次の人に回すというのは知っていましたがあとはよく知りませんでした。なぜ戦国時代という乱世に茶道が流行したのかも不思議でした。
へうげものを読んだ今はむしろ茶道は乱世だったからこそ流行ったのだと思うようになりました。まるで大河ドラマを見ているかのような壮大な物語でありながら、人情味溢れる登場人物のやりとり、乱世を生き抜くこと、業を受け入れること、自分らしく生きること。へうげものは茶器を通して戦国時代の人間臭さを感じられる作品だと思います。
へうげもの1-3巻は現在Kindleで無料になっているので
ぜひ読んでみて下さい。