わとそんと日記

読んだ本(主にKindleセールで購入したもの)を紹介するブログです。

【ネタバレあり】ゴースト・イン・ザ・シェル 実写版攻殻機動隊の感想

実写版攻殻機動隊「ゴースト・イン・ザ・シェル」裏感想

簡単に感想を書いてみたのですが、やっぱり気持ちがおさまらないので、あまりネタバレとか考えずに書いてみたいと思います。なので、ネタバレが嫌な方はご遠慮下さい。あと、僕は最初のアニメ版が大好きなので、その辺も割り引いて読んでいただけるといいかもしれないです。

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全体的な感想としましては、こっちにも書いたように、何となくまとまっているかな、という印象です。

 

thinkinglab.hatenablog.com

 

もうちょっと辛口に言うと小さくまとまっちゃったなという感じです。

攻殻機動隊の世界観を使って普通の映画を作ってしまった感じ。正直、マトリックスの方がもうひとつの攻殻機動隊の世界としてもすごく良く出来ていると思います。

 

感想のポイント3つ

・アニメよりも演出がダサい

・メカがダサい

・キャラが全然立っていない

タチコマが出てこない

 

アニメよりも演出がダサい

これは、アニメ版監督の押井守は実写版攻殻機動隊に対するインタビューで

「とても良く出来ていると思いました」と述べながらも、「それでも手描きのアニメーションの方がCGよりも感情を表現することに優れていると思います」

実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する押井守監督のインタビュー

 と言っていましたが、これは他のシーン、たとえば、光学迷彩で透明になった状態で水の上で格闘するシーンはアニメ版の方がかなり良かったです。

実写版もそれなりにカッコいいんですが、少佐の義体の“重さ”が感じられなかったんですよね。

義体化したことで重くなっているにも関わらず、あの動きをするから少佐の強さが出ているのだと思うのですが、実写版はなんか動きが軽いんですよね。だから何となく強く見えない。

アニメ版と同じように海でダイビングをしているシーンもありました。あれも重い義体で海に潜る危険性があるのに、自己の存在を確認するために潜ってしまうという意味があるのに、その義体の重さが表現できていなければ伝わりにくかったんじゃないかと思います。

そういう風に単純にアニメをCGで表現できなかったとかっていうことではなくて、必要なピースが欠けているからショボく見えてしまう、という気がしました。

 

メカがダサい

武器や銃器の存在感がイマイチなかったです。オープニングのアタッシュケースが銃に変わるところはカッコ良かったですが、あとはそういうシーンがなかったなー。

 

トーが重量級の火器を使うところが見たかったですねー。もうちょっとバトーに暴れて欲しかった。

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キャラが立っていない

そういう意味では、キャラがあまり立っていなかったです。少佐の精神的な面も浅かったですし、バトーの豪快ぶりもなかったです。

人間的なところがクローズアップされることが多いトグサですが、実写版では少佐がかなり人間的な感情を持っているのでトグサは居場所が無かったですねー。

イシカワ、サイトー、ボーマたちはほぼ何もしていないので、おそらく覚えている人は少ないでしょう(笑) 

少佐と荒巻課長のやりとりがほとんどメインになってしまっていたんですよね。結果、物語全体に厚みが出ていない。敵役のシンカロボテック(っていう名前だったと思う)の社長も強いんだかよくわからないし。

以前、岡田斗司夫さんがシン・ゴジラの解説で

自衛隊がいちいち武器の使用許可を取りながらゴジラに攻撃することで逆にゴジラの強さを表現している

 

というような話をしていました。つまり、許可を取らないといけないような武器を使っていくんだけれども、結局そこまでやってもゴジラには全く効かないということで、ゴジラの強さが引き立っているわけです。

 

そういうドラマ演出が弱い。公安9課の他のメンバーがカッコいいからこそ、公安9課を率いている少佐のかっこよさが際立つし、敵役の強さが際立つほど少佐が強くなるわけです。でも、その辺が弱いから何となく勝っちゃっただけになってるんですよねー。もったいない。

 

タチコマが出てこない!

無理だったんですかねー、タチコマは。

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でも、トランスフォーマーなんかをみれば、技術的には可能なはずだと思ってしまいます。スカーレット・ヨハンソンとオープニングだけでほとんど予算を使っちゃったのかな?

 

タチコマのいない攻殻機動隊なんて、イチゴののってないショートケーキみたいなもんです。人間が機械化して、人間とは何だろう?という哲学的な問いの象徴が少佐だとしたら、

機械やAIが意思を持ち人間となることは可能か?という問いの象徴がタチコマです。

この両方が存在するからこそ、人間と機械の境界が曖昧になっていることを感じられるわけです。

そういった攻殻機動隊の世界が持つ哲学的な問いかけをあまり感じられなかったのも残念なところでした。

 

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と、3つのポイントといいながら、4つあげてしまうくらい、フラストレーションが溜まってしまいました。

まだ言い足りない気もしますが、吹替版も観ようと思ってますので、また改めて感想書いてみたいと思います。

 

とりあえず、U-NEXTでアニメ版やテレビ版とか観て冷静になりたいと思います。

 

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