名言で紹介する攻殻機動隊の登場人物【草薙素子】
草薙素子(くさなぎ もとこ)
幼少の頃に、脳と脊髄の一部を除く全身を義体化した女性型サイボーグで、公安9課の実質的なリーダー。冷静沈着な性格に加え、判断力、統率力、身体能力(義体制御能力や戦闘能力)において突出した才能を発揮する他、高度なハッキングスキルにより、荒巻には「エスパーよりも貴重な才能」と評されている。押井守による映画版での押井個人の設定では、年齢は47〜48歳[1][2]。神山健治による『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズでは、第1作の時点で25〜26歳[3]。
草薙素子って冷徹なセリフをバンバンいうんですが、どことなく優しさがあるんですよね。たぶんそれは相手がキライだからとか、見下しているからではなくて、むしろフラットに見ているからなんだと思います。
誰にでも同じように接している。でも、求めてる水準はめちゃくちゃ高いから、そのレベルに達していない人からはとても冷たくあしらわれているように感じてしまう。
そんな冷たさと優しさが同居しているのがこのセリフ
「世の中に不満があるなら自分を変えろ!それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!」
出典:攻殻機動隊 S.A.C
全くもって正論ですよね。このセリフでも相手に単純に悪態をついてるわけじゃないんですよ。「世の中に不満があるなら自分を変えろ!」ってちゃんと解決策も提示してくれている。本当に相手に文句を言うだけなら「貴様は口をつぐんで孤独にくらせ!」と言えばいいわけですから。
こういう所に草薙素子の優しさと冷徹さがあらわれていると思います。
もう一つ。トグサが人質を救出する作戦の時に射撃でミスをしてしまい落ち込んでいるところに言ったセリフ。
「落ち込む暇があったら自分の特技で貢献しようと思わない?」
出典:攻殻機動隊S.A.C
感情を表に出さないけれども、さり気なく気遣ってくれる。そういう草薙素子がリーダーだからこそ、それぞれは才能があるけれどもバラバラでまとまりのない公安9課のメンツがスタンド・アローン・コンプレックスな組織をして成り立っているのかもしれないですね。
哲学的なセリフがたくさん出てくるのも攻殻機動隊の魅力の一つ。
人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なのよ。
他人を隔てる為の顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる掌、幼かった頃の記憶、未来の予感・・・それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がりそれら全てが<私>の一部であり、<私>という意識そのものを生み出し・・・そして、同時に<私>をある限界に制約しつづける
出典:攻殻機動隊 Gohst In The Shell
わかるようでわからないセリフですよね(笑)
今見ても、わかるようでわからないですw
やっぱり草薙素子といえばこのセリフ。
「そう囁くのよ、私のゴーストが」
もはや攻殻機動隊を代表するセリフですね。全身義体化してしまうような時代では肉体や見た目は個性とは考えられなくなってしまう。そこで、出てきたのが「ゴースト」という概念です。人間の個体としてのアイデンティティ、個性を意味している(という解釈をしています)。
まあ、とにかくこのセリフを言ってる少佐がかっこいいんですよね。
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